テレビアニメーションが抱える現実

今回はチョット「つれづれ」的なねたになるのだが、お付き合いいただきたい。

当方が「アニメーション周辺雑記人」的な仕事をしていたのはほぼ15年ほど前。それから現在に至るアニメーションを取り巻く環境の激変振りには驚かされる。
・7時台アニメーションはほぼ壊滅
夜に放送すれば今以上の視聴率が稼げると思われる「ONE PIECE」も当初の放送時間帯から今の日曜の朝方に枠移動。今、7時台でアニメが放送出来ているのはテレ朝の2枠と、テレ東系だけになってしまった。
その昔、水曜7時台はフジの独壇場、又、日曜の7時もサザエさんから連なる1時間はアニメーションで埋められ、80年代~90年代はたとえ制作費がかかっても「ゴールデンはアニメーション」が不文律でもあった。
・視聴率の激減
黄金時代を謳歌したまさにバブル期のアニメーションは、視聴率は20,30は当たり前、と言うようなレベルにあった。ところが、放送時間帯が深夜や日曜早朝などに変更されたせいもあって、まともに率が取れているのは、夕方の一部のアニメーションだけという惨状振りである。
・「著作権ビジネス」の開花
本放送で儲からなくても、DVDなどでソフト化すれば、それなりの収入が見込める・・・。もっと極端に行けば「スロ・パチモチーフ」にしてもらって、著作権料で一山当てる。そんなアニメーションも散見されるようになっている。二次使用が意外に儲かると分かって、あえていい時間帯にする必要性が薄れているというのが現実なのか?

わたしが子供のころ。アニメーションは純粋に「楽しむもの」「わくわくするもの」だったはずである。今は、対象視聴者層などお構いなしに、夜中に押し込まれ、それでも制作費が大きく引き下がったということは聞かないので、最終的にソフト化で帳尻を合わせる。こんなことばかりが続いているから、大ヒットアニメは姿を消し、悪い意味での寡占化が進んでしまっているのである。

確かに今の子供たちには選択肢が多すぎるくらいある。携帯のSNSゲームの登場はそれに拍車をかけた。そしてテレビ局は、金食い虫のアニメーションには、極力、かかわらなくしようとしている。少子高齢化は、この業界の縮小漸減を意味する。80年代の黄金期を知る者からすれば、今のアニメーションの不遇振りとの落差に愕然としてしまう。


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