「釈迦力」に映るホリエモン

 ライブドア社が、ニッポン放送の主導権を握るべく、今必死の株買い占め工作に乗り出している。すでに市中に出回っている株の4割あまりを保有していると見られ、筆頭株主の座に躍り出たことは間違いない。一方、TOB(公開株買い付け)でニッポン放送株を買い増しし、議決権の消却を狙うフジテレビ側は、かなり危機感を募らせている。
 「業務提携したい」というライブドア側に対し、「こんなやり方はアンフェアーだ」とフジ側は突っぱねる。「そこまで言うんなら」とライブドア側はニッポン放送株の過半数所得に躍起になり、対するフジ側は、TOBを何とか成功させたいと、ハードルを低くするなど対応に追われている。おかげでニッポン放送株は言うに及ばず、関係する3社の株は連日乱高下。投資家諸氏にはたまったものではないだろう。
 それにしてもあくなきまでの「買収」への意欲。ここにきて、ライブドア・堀江社長が、一気に牙をむき出したのか、と思わざるを得ない。グループ企業とはいえ、ラジオ放送局を手に入れることで、フジサンケイグループの一翼を担おうとしているわけで、方法がどうあれ、この時期しかないという見切りのすごさと決断力の早さには脱帽するしかない。
 とは言うものの、時間外取引を使って大量の株を買い込んだ手法は、アンフェアーだと断罪されても仕方あるまい。「違法でなかったらなんでもやるのか」ということになり、勢い会社のイメージを悪くしてしまう。「それでもやったもん勝ち」と堀江氏が考えているなら、そのうち、経済界から退場させられないとも限らない。
 ITの寵児に翻弄され始めたマスコミ。このまま行けば、ニッポン放送の、ライブドア社の子会社化は避けられそうにもない。われわれとしてはことの動静を見守るしかないが、この案件、どう転ぶか注目の的である。

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